昨夜(8月26日夜)、長浜市の職員が、平成19年11月に入札された市発注の水道工事で、業者への便宜を図った見返りに飲食・宿泊・遊興の興を受けたとして、収賄の疑いで逮捕されたという、前代未聞の不祥事が発生しました。

 まずは、市民の皆様にたいへんな行政不信を与えたことに、心よりお詫び申し上げます。

 概ね全容が明らかになり、今日は滋賀県警による家宅捜索を受けているところです。公務員としてあるまじき、あってはならないことが発生し、まさにこれは犯罪であるという思いです。

 まず長浜市は、滋賀県警に全面的な協力を申し上げて、真相究明に努めていくという立場を鮮明にしておきます。

 先ほど市役所では、庁議を開催いたしました。管理職が全員揃った中で、あらためて市職員の厳正な服務規律の確保、および綱紀の粛正を、それぞれの部署で徹底してほしいと通達しました。

 今回は、おおむね3年前に発注した公共事業に絡む不祥事でございますが、2度とこのような不祥事を起こさないために、今後、市組織の総力を挙げた強力な対策を講じていきたいと思います。

 そのためには、まず再発防止委員会というものを、ただちに立ち上げる予定です。メンバーは、法律の専門家や弁護士を先頭に、ジャーナリストや市民の代表の皆さんにも入っていただいて、再発防止に向けた議論を開始していきたいと思います。

 そこでは、どういうところに原因があったのかを追求し、その原因から2度と不祥事が発生しない仕組みを構築するため、しっかりと丁寧に議論していきたいと思います。

 また、市職員の文字通り『自律・更生』も必要なことから研修会や勉強会を開き、この際、市行政の全ての業務において、その遂行に法違反がないのか、委員会と並行して、総点検を行っていきます。

 何事もコンプライアンス(法令遵守)に尽きるところですが、これらのことをやり抜くことで、市職員の体質改善にも結びつけていきたいと思っています。

 そのために、これらの動きに合わせて、秩序ある組織を作っていくために、常設のコンプライアンス(法令遵守)室を立ち上げ、職員から悩みや相談事があれば、ただちに行動していただき、その中で法違反のものがあれば、弁護士と相談するなどし、政治的な判断が必要なら、私や副市長も相談に乗ったり、アドバイスをするなどして対応し、全庁を挙げて、綱紀粛正に取り組んでいきたいと思っています。

 大事なことは、職員が市行政の隅々まで目を通して、埃や垢をきれいに出し切ることが、今後2度と不祥事を起こさないことにつながると思いますし、そのようなことをしっかりやりきることが、市民の皆様の信頼を取り戻す唯一の方法であると思っています。

 恐れることなく、勇気を持って、検証をやり抜こうと思います。あらゆる不正を断ち切る勇気、小さな間違いも見逃さない行動を遂行していきたいと思っています。

 正しいことをやり抜くことは、必ず市民の皆様の信頼をいただき、ご支持をいただけることにつながると思います。

 私は、3月5日から長浜市長に就任させていただいた際、市職員に日本国憲法第15条について説明をしました。『すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。』という、いわば公務員の憲法です。ここでは、この憲法15条をしっかり遵守しようと呼びかけました。

 それは、公務員として、市民の皆様に奉仕する誇り高い長浜市職員であってほしい。高い志を持って、公務員の役割を果たそうと呼びかけてきました。

 今後も、市職員として、どうか今日からの業務も、萎縮することなく自信を持って遂行し、責任を果たしてほしいと呼びかけていきたいと思います。

  

長浜市長 藤井 勇治