2008年度(平成20年度)の事業進捗状況報告
2008年度(平成20年度)は、国の医療制度改革の影響により、市町村の実施すべき健診対象者が大きく変更された。そのため、ながはま0次予防コホート事業においても対象者を30歳代の人と40歳から74歳までの国民健康保険に加入している人と限定せざるを得なくなった。これは、事業が従来の市が実施する健診の上に相乗りするという形態を取っているためである。
また、2008年7月には、「ながはま0次予防コホート事業における試料等の蓄積及び管理運用に関するルール」(ながはまルール)が完成し、さらにその精神が条例として法制化された。これにより、法に基づく手続きを経て今年度から事業が本格的にスタートすることとなった。
ながはま0次予防コホート事業(0次健診)
事業の審査経過
- 2008年10月23日に京都大学医学部医学研究科「医の倫理委員会」にて承認
- 2008年10月30日に「ながはま0次予防コホート事業審査会」にて承認
対象者
- 長浜市内に住所を有するおおむね健康な人(定期的な通院や内服がある場合においても、日常生活を自立して過ごすことができる人)で次に該当する人を対象とした。
- 今年度30歳から39歳までの人
- 長浜市国民健康保険加入者で、今年度40歳から74歳までの人
参加目標数
2008年度の参加目標数は3,000人であったが、「ながはま0次予防コホート事業における試料等の蓄積及び管理運用に関するルール(ながはまルール)」の策定が当初予定より遅れたこともあり、年間1,700人の目標に変更して実施した。
周知方法
- 市広報誌への掲載【11月15日号、12月15日号、1月1日号】
- ケーブルテレビによる放映、防災無線による放送
- 対象者となる市国民健康保険被保険者及び30歳代の市民に募集チラシの配布
- 市民ボランティアである健康推進員や健康づくり0次クラブによる受診勧奨
- 健康教育や健康講演会などでの募集チラシの配布
- 市内公共施設に募集チラシの設置
説明と同意
事業に関する説明書(市民向け概要説明書「ながはま0次予防コホート事業参加のお願い」)を0次健診予約者全員に対して健診前に配布したうえで0次健診に来ていただき、0次健診会場で同意を確認した。この時に質問等がある場合は個別に説明を行った。また、0次健診事前説明会を開催し、長浜市と京都大学大学院医学研究科の事業従事者から直接事前説明を望む人に対応した。
0次健診事前説明会
0次健診の実施状況等
開催日、会場、受診者数
| 日にち | 時間 | 会場 | 参加者数 |
|---|---|---|---|
| 11月18日(火曜日) | 13時30分から14時30分まで | 浅井支所(大会議室) | 30 |
| 11月20日(木曜日) | 19時00分から20時00分まで | 浅井支所(大会議室) | 15 |
| 11月25日(火曜日) | 19時00分から20時00分まで | 六角館(ホール) | 24 |
| 12月9日(火曜日) | 13時30分から14時40分まで | 六角館(ホール) | 69 |
| 12月19日(金曜日) | 19時00分から19時45分まで | 市民交流センター(ホール) | 15 |
| 1月8日(木曜日) | 19時00分から19時45分まで | 浅井支所(第5会議室) | 5 |
| 合計 | 158 |
0次健診の実施状況等
開催日、会場、受診者数
| 日にち | 会場 | 予約者数 | 受診者数 |
|---|---|---|---|
| 11月28日(金曜日) | 浅井支所(3階) | 44 | 37 |
| 11月29日(土曜日) | 浅井支所(3階) | 35 | 35 |
| 12月1日(月曜日) | 浅井支所(3階) | 41 | 40 |
| 12月4日(木曜日) | 浅井支所(3階) | 45 | 39 |
| 12月7日(日曜日) | 浅井支所(3階) | 41 | 40 |
| 12月8日(月曜日) | 浅井支所(3階) | 40 | 37 |
| 12月12日(金曜日) | 長浜市保健センター | 79 | 78 |
| 12月13日(土曜日) | 長浜市保健センター | 77 | 70 |
| 12月14日(日曜日) | 長浜市保健センター | 83 | 79 |
| 12月17日(水曜日) | 長浜市保健センター | 78 | 73 |
| 1月7日(水曜日) | 長浜市保健センター | 80 | 73 |
| 1月13日(火曜日) | 長浜市保健センター | 90 | 85 |
| 1月16日(金曜日) | 長浜市保健センター | 92 | 86 |
| 1月17日(土曜日) | 長浜市保健センター | 80 | 75 |
| 1月18日(日曜日) | 長浜市保健センター | 90 | 79 |
| 1月23日(金曜日) | 浅井支所(3階) | 77 | 76 |
| 1月24日(土曜日) | 浅井支所(3階) | 40 | 37 |
| 1月25日(日曜日) | 浅井支所(3階) | 49 | 44 |
| 1月26日(月曜日) | 浅井支所(3階) | 49 | 44 |
| 合計 | 1,210 | 1,127 |
受診者の年代別、性別内訳
| 年代 | 男 | 女 | 計 | 割合(%) |
|---|---|---|---|---|
| 30代 | 128 | 403 | 530 | 47.0 |
| 40代 | 32 | 45 | 77 | 6.8 |
| 50代 | 37 | 60 | 97 | 8.6 |
| 60代 | 119 | 169 | 288 | 25.6 |
| 70代 | 63 | 72 | 135 | 12.0 |
| 計 | 379 | 748 | 1,127 | 100.0 |
インフォームド・コンセントの取得数及び撤回数(2009年3月末日現在)
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 取得数 | 1,127件 |
| 撤回数 | 0件 |
0次健診の内容
健診順序、所要時間、スタッフ数
| 健診順序 | 所要時間(分) | スタッフ 【京都大学】 | スタッフ 【長浜市】 | スタッフ 【検査機関】 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 受付、説明、同意、同意書回収 | 3 | 1 | 3 | - |
| 2 | 胸部レントゲン検診 | 10 | - | - | 1 |
| 3 | 採尿、計測(身長、体重) | 10 | - | - | 2 |
| 4 | 理学的検査 | 5 | - | - | 1 |
| 5 | 眼科検査(眼底撮影、眼軸長測定、屈折率) | 10 | 1 | - | 1 |
| 6 | 歯科診察 | 10 | 3 | - | - |
| 心電図、腹囲 | 5 | - | - | 1 | |
| 7 | 血圧 | 10 | - | 1 | 1 |
| 8 | 採血 | 5 | - | - | 3 |
| 9 | 大動脈波速度測定、スパイロメトリー | 10、5 | 1 | 2 | 1 |
| 10 | 質問票聴取 | 30 | 6 | 3 | - |
| 託児(保育士、健康推進員) | - | - | 4から5 | - | |
| フリー | - | - | 1 | 1 | |
| 合計 | 110 | 12 | 14から15 | 12 |
健診結果の返却
次の検査結果を参加者に返却した。
身長、体重、標準体重、肥満度、胸囲、尿検査(糖、潜血、蛋白、ウロビリ)、血圧(中心血圧)、医師の理学的検査、心電図、眼底検査、貧血検査(赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット)、糖尿病検査(随時血糖、ヘモグロビンA1c)、脂質検査(総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)、腎機能検査(クレアチニン)、肝機能検査(アルブミン、AST、ALT、r-GTP)、大動脈波速度測定、呼吸機能検査(スパイロメトリー)、胸部レントゲン検査、歯科検査、質問票調査(食事、ストレス)
健診結果説明会
開催日、参加者数等
| 日にち | 時間 | 会場 | 参加者数 |
|---|---|---|---|
| 3月16日(水曜日) | 19時00分から20時15分まで | 浅井支所(大会議室) | 25 |
| 3月25日(水曜日) | 13時30分から14時45分まで | 市民交流センター | 48 |
試料等(血液や尿、健診結果)の管理状況
生理学的検査、生化学的検査、質問票、理学的検査等
0次健診会場で個人情報保護措置(匿名化)を施した生理学的検査、生化学的検査、理学的検査、質問票等は、健診機関、検査機関が京都大学の再匿名化管理者に提出される。これらの匿名化された情報は、この段階でさらに再匿名化され、電子データはスタンドアローンのPCに7重施錠のもと保管され、電子化できない情報は、施錠できる管理下において保管される。
「匿名化-再匿名化」連結情報(対応表)は、別途非ネット環境下に設置した再匿名化管理者の指紋照合及びパスワード入力によってのみアクセスできるPC内に保管している。
血液由来ゲノムDNA、血漿、血清、尿
- ゲノムDNA
パイロット事業及び2008年度のゲノムDNAは2Dチューブへの分注が終了し、4重の施錠下に設置された保管庫に再匿名化して保存。ゲノム解析は未実施。 - 血漿、血清
再匿名化管理者の管理下にて一時保管。2Dチューブへの自動分注システムを構築後に分注を開始し、再匿名化の後保管予定。 - 尿
匿名化バーコードシール付きで、再匿名化管理者の管理下にて一時保管。匿名化バーコードシールを再匿名化バーコードシールに変換し、再匿名化の後、保管予定。
個人情報の管理状況
0次健診会場において、個人情報取扱従事者が、受付で受診者ごとに個人情報と匿名化番号の対応表となる受付表を作成し保管。受診者には匿名化番号(バーコード)付きの受診番号札を下げていただき、番号で管理した。この対応表の情報は、指紋照合付き個人情報管理室内のスタンドアローンPCに格納されている。



