大通寺台所門保存修理の現場見学会の報告

足場上での見学風景  大通寺台所門は境内南面の西端に位置する切妻造(きりづまづくり)、本瓦葺(ほんがわらぶき)の薬医門(やくいもん)で、庫裏(くり、=寺院の台所)の正面に開かれていることから、この名称で呼ばれています。扉金具銘や山内家文書から天正16年(1588)の建築と考えられています。境内南面の中央に山門が建築されるまでは、この門が大通寺の正門であったとされ、山門建築着手時に現在位置に移築されたといわれています。この後、大正2年(1913)の礎石寄進銘から、この時に修理が行われています。昭和41年12月7日に長浜市の有形文化財に指定されています。

 建物は経年によって屋根瓦の各所に欠損や緩みが見られ、また不同沈下によって全体が背面側へ倒れかかっている状態であることから、部材をすべて取り外して修理を行う解体修理が進められています。修理は平成22年の10月から着工され、平成24年2月末の完成に向けて、現在、修理が完了した部材を組み立てる作業が行われています。発掘調査の報告

 今回の現場見学会は文化財保護強調月間事業の一環として、一般の方々に向けて現場の公開を行ったもので、11月6日(日)に開催しました。当日はあいにくの雨が降ったりやんだりの天候ではありましたが、計50人の方にご参加いただきました。見学会では、現在までの修理内容の説明(写真上)や発掘調査結果の報告(写真中)を行い、さらに普段見ることができない小屋組の組立状況を足場上から間近に見学し、修理作業を体感していただきました。この他に新指定文化財の紹介として、平成23年3月に市指定の追加となった大通寺山門の築地塀(文政9年建築・1826)と板図(文化年間制作・1804~18)の見学も行いました(写真下)。 板図の説明

 

 

 

 

 

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