ふじ石亭の有形文化財(建造物)への登録について

 平成23年12月9日(金)に開催された国の文化審議会において、長浜市朝日町に所在するふじ石亭の歴史的建造物3件の登録有形文化財(建造物)への登録の答申がありました。これによって、長浜市内の登録有形文化財(建造物)件数は14件となり、文化財件数は431件となります。

①ふじ石亭主屋(おもや)
  • 建築年代:明治17年頃/平成17年改修
  • 木造2階建、瓦葺、建築面積123平方メートル ふじ石亭主屋ふじ石亭主屋座敷

 

 

 

 

 

 (写真左:主屋正面全景、写真右:主屋座敷)

 ②ふじ石亭蔵
  • 建築年代:明治17年頃/平成17年改修
  • 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積23平方メートル

 

 

 

 

 

 

 

(写真左:蔵正面、写真右:蔵内部)

③ふじ石亭客間棟(きゃくまむね)
  • 建築年代:明治17年頃/平成17年改修
  • 木造平屋建、瓦葺、建築面積115平方メートル ふじ石亭客室棟ふじ石亭客室棟(茶室)

 

 

 

 

 

(写真左:客室棟広間、写真右:客室棟茶室)

 

 ふじ石亭は、もとは長浜の実業家である下郷久道氏が明治17~18年に別荘として建築したもので、その後、昭和17年にヤンマーの社主である山岡氏が購入、さらに平成17年に光亜興産株式会社が購入し、ふじ石亭と名付け、現在は料亭として活用されています。

 主屋は、道路に面した入母屋造妻入(いりもやづくりつまいり)の正面外観がほぼ当初のまま残り、切妻造平入(きりづまづくりひらいり)が一般的な近世の町家に対し、近代の町家の新たな形式を示すものとして価値があります。内部も座敷廻りが良く残され、良質な室内空間が保持されています。

 蔵は、主屋から続く通り土間に面して建てられ、内部に若干の改造がありますが、当初形式が良く残されています。一部に江戸時代の材料が再利用され、土壁漆喰(つちかべしっくい)仕上げの伝統的な土蔵の形式を伝える建築として価値があります。

 客間棟は、玄関・茶室・広間で構成されています。いずれも数寄屋(すきや)を基調とし、材料・意匠を凝らした気品ある優れた建築です。

 なお、ふじ石亭は、上記3件の建造物の個々の価値とともに、当初に別荘として建築された一連の建物が、群として今日まで良好に残されている点についても評価することができます。 

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長浜市教育委員会 文化財保護センター
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